大好評につき、早くも第2回です!
EBRI事務局担当の岩松美千子こと、「みっちゃん」が会員企業各社を訪問させて頂いて、インタビューした内容を紹介するコーナーです。
今回は、EBRIのご意見番!㈱日本環境カルシウム研究所の山本さんの事務所に行ってきました。
JR南武線、宿河原の駅を降り、少し歩くと桜並木の風情がある遊歩道… その眼前に山本さんの事務所はありました。 セミが少しうるさいけれど、素敵な街です。 あまりの暑さに、アイスを食べながらインタビュースタート!
◎平成貝塚とは
ゴミを焼却した時に出る焼却灰を最終処分場でただ埋め立てるのではなく、保管→リユース→リサイクルとしてのシステムを作り、資源としての有効活用を目的として作ったのが「平成貝塚」です。(最終処分場ではなく資源の倉庫)
焼却灰に水と石炭系の無害安定化処理剤を混ぜて固めたものを盛土材とし、ゴム製シートのキャッピングにより地下水への浸水や雨水の浸透を防ぎ、太陽光発電やヘリポート、災害時の緊急避難所等、さまざまな機能も備えました。 また、何十年後かに掘り起こし、再資源として有効利用することも可能です。
◎EBRIに入ったきっかけは?
1997年、ホームページを立ち上げ環境で商売を始めようと思いました。当時、環境でビジネスをやるなんてけしからん。と、多くの非難を浴び、たたかれました。
そんな時、環境でビジネスをやっている若い人ならいるだろうと思い、ネットで検索したら田宮さんのサイトにぶつかった。すぐさま連絡を取り、オフ会に参加したのがきっかけです。その前に環境に関することはいろいろやっていたから、失敗するパターンもよく知ってので、みんなのことを聞いてアドバイスをして、サブならいいということで入りました。
◎この仕事を始めたきっかけは?
もともとは不動産業。南武線沿いで社宅などを主に扱っていました。 ところがバブルが弾けた為、環境で不動産業が出来ないかと思い、世の中に必要なものであって一番作りづらい物…それが最終処分場と考えました。 そして勉強を始め、専門家に相談し、反対を受ける理由が20個挙げられ、その20個を整理すれば出来ることがわかりました。これによって出来上がったのが「平成貝塚」です。
不動産業でのユーザーは大手企業。環境で最終処分場を扱う大手企業はいなかったので、自治体相手の取引に変わることになりました。 当時、環境事業の民営化というのがやっと出てきた頃。イギリスではPFI事業として成功している事例もありました。知り合いの国会議員を通して調べたら、政府もこれからは民営化を考えていると言われました。
役所相手に最終処分場はどういう風に…と考えた時、作るとこまでは民間でコーディネート、出来上がったら自治体に売るのは難しいから、貸す事を考えました。
ところが、行政側はダイオキシン問題を取り上げ、最終処分場に捨てるゴミが危ない!ということになり、焼却炉の作り替えや、溶融炉も作らないと国が補助金を出さない。と言われたり、ゴミを燃やしたものを溶かし、溶融スラグにするなど、これまで考えてきたことが無意味になる事態も出てきました。 そんな折、京都議定書の発行により、2008年度以降、このようなものすごいエネルギーを使うものは出来ない!ということになり、補助金の削減で、各地に夕張市のような事態がおきました。 4~5年前からそうなることを思い、待っていました。
そして去年、ある自治体から「平成貝塚」をやりたいとの話を受け、今年の5月に注文を貰いました。また偶然、その案件は当EBRI会員の田邉さんがコンサルとして関わることになりました。
◎今まで良かったこと、悪かったこと
仕事が好きだからやっている。上手くいってもいかなくても、またやればいい。 2~3年先を予想して仕掛けを作って待っていて、来たら、「そうだろ~」みたいに…。 そして資金を作って、また2~3年後…。仕事のスパンが長い。
◎苦労したこと
資金の段取りなどで、今が一番苦労している。 役所は前例がないとなかなかOKを出してくれない。
その後、駅前の「庄や」にて暑気払いとして飲み会を開始。㈱エコヒルズの田宮さんと㈱国際環境デザイン協会の兒玉さんも合流し、それぞれのビジネスの話や今後のEBRIについて、はたまた子供の時に見たアニメの話など、たくさんの話題で盛り上がりました。
次回の「みっちゃんが行く!」は、いよいよ地方遠征かな?と、期待に胸膨らませている今日この頃です。ぜひ我社に来て!という方は遠慮なく声をかけて下さい。 宜しくお願いします。
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