「EB+視察旅行」
実際に現場へ足を運び、最先端の情報を取集し、自分のビジネスへ繋ぎ、新たな知恵を生み出す学びの旅。
※会員限定イベントとなっております。
第2回目となる今回は宮城県の仙台と鳴子温泉への2泊3日の旅です。
1日目 10月30日(水)
「エシカル消費普及セミナー ~サステナブルライフを過程でも企業でも~」
サステナブルな経済活動と消費活動の両立として、山口理事長が講演しました。
持続可能な経済活動を続けるためには、日常のちょっとした消費の選択がとても大切。製品・サービスの原材料がどこから来たのか、どのように作られ、どんな経過をたどってここまで来たのか、サステナブルなストーリーがきちんと分かるのがこれからの消費活動には大切です。環境・生物・人権など社会課題を解決することが消費を通して実践しなくてはならないです。そしてサステナブルな活動が当然とされる世の中になってきました。
サステナブルなライフスタイルがビジネスを通じて、社会全体が持続可能な社会に向けて行くというところを一緒に考えて行きたいです。
海洋プラスチック問題が多く叫ばれています。2050年には水産物よりもプラスチックの量の方が増えてしまうという試算もありました。有名なファストファッションの工場で劣悪な環境で従事し崩落事故があった事例もありました。多くは企業が社会活動を行う上でダメージを与えていると言われています。
企業として今作っている製品サービスがサステナブルなものであるか、どういったものを企業は取り入れて、消費者は選択していくのか、今求められている気候変動や気候危機にサステナビリティに情報開示が求められていて、義務化が進められています。
サステナビリティは経営に活かされていなければいけない、そして5年後10年後の環境や社会に配慮して、安定的に今のビジネスモデル継続可能かが課題かと思います。
エシカル消費は個々の関心のあるところから日頃の生活でできることを取り組む、事業者も今の課題解決に向けた製品やサービスを開発したり提供したり、見える化するのが重要です。
認証ラベルのついた製品はひとつのツールとして活用されるものかと思います。サステナブルラベルには、有機JAS、FSC、MSCなど様々なラベルがあります。身近なサステナブルライフを実現させるための指標として活用して下さい。消費者が生産現地に行かなくても、第三者の認証機関の専門家が確認し審査を行って承認する仕組みなので、トレーサビリティの核となります。
人や地域、社会、環境に配慮した行動や考え方のことをエシカルと言いますが、そのような配慮された物やサービスを選んで消費することをエシカル消費と言います。いろんな観点でエシカル消費が社会に浸透して行くことで、サステナブルなライフスタイルが実現できるかと思います。
環境、社会、経済、ガバナンスがいかにバランス取って配慮されているか、サステナブルな経営においても重要ではないでしょうか。サステナブルなストーリーのものを取り組んで持続可能な社会の実現に皆さんも一緒に取り組んで行きましょう。
そしてセミナー後、一般社団法人 持続可能で安心安全な社会をめざす新エネルギー活用推進協議会(略称:JASFA)メンバーの一員である㈱馬渕工業所さんのご案内で、廃熱ユニット見学をさせていただきました。
これからも地域を超えた技術と知恵で新しい事業化を進めて参ります。
JASFAメンバーの一員である㈱馬渕工業所が開発した「独立型ORC発電システム(5kW級)」は、世界最高の発電効率と省エネルギー化を実現するとともに、LIBに蓄電された電気を起動電力として使用するなど系統連系を必要としないオフグリッド運転を標準とし、いつでも充放電ができる装置として事業継続計画(BCP)対策となる運用が可能となりました。
本システムは、工場から排出される未利用熱を活用する発電・蓄電システムとして、脱炭素社会実現に貢献していきます。あわせて災害時などの電力喪失時においても独立して発電・蓄電し、導入先のBCP対策や復元力(レジリエンス)性の高さで社会貢献できることが期待されています。
➢JASFA HP:https://jasfa.info/
東日本大震災からの復興支援をきっかけに設立し、中小企業ならではの地域密着型のプラットフォームを生かし、沢山の方々と交流を広め、協同しながら、数多くのプロジェクトに携わっている団体です。
➢㈱馬渕工業所 HP:https://mabuchi-engineering.com/
1966年(昭和41年)の創業以来、建物の給排水・空調換気設備の設計施工という仕事を通し、宮城県を中心に皆様の住まいや学校・病院といった施設の建築、埋設水道管の整備など、まちづくりに貢献。
「熱・水・空気」は、ヒトが生きるために必要なものであり、そのコントロールは快適な暮らしの追求と共に、省エネルギーを実現させ、ライフラインの確保と環境創りに高い技術対応を求められています。
長年培ってきた経験を活かし、新しい技術や製品の研究開発に努力し、サステナビリティ(持続可能性)を理念とした社会づくりをめざし、日本の未来創りに力を入れている会社です。
今回は視察旅行の第1目的地、エシカル消費普及セミナーと廃熱ユニット見学についてご紹介しました。
次回の視察旅行Day2について、乞うご期待ください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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