
EBRI事務局担当の岩松美千子こと、「みっちゃん」が会員企業各社を訪問させて頂いて、インタビューした内容を紹介するコーナーです。
今年(2009年)ご入会された株式会社長谷川電気工業所は、新潟県を中心に電気工事・設備工事・省エネ工事の事業を展開している会社です。同社の主力商品である出されている省エネ空調システムの「eco・vision」(エコ・ビジョン)のパンフレットに書いてある「冷暖房コスト50~90%削減」という言葉に目を引かれました。「え?最大90%もコスト削減出来るってどういうこと?」そんな疑問から興味を抱き、新潟の長谷川電気工業所様へ訪問決定!


①仕事(事業)の内容
創業は昭和21年、60年以上続く歴史ある会社です。ビルや工場など大型施設の電気工事、空調、給排水などの工事を主にやっています。営業エリアは主に新潟県内で、支店や営業所が県内を中心に5ヶ所ほどあります。普通の電気工事会社は電気の工事だけやり、設備会社や水道工事会社は水の工事のみしかやりませんが、当社は電気工事から水道工事まで、設備に関するトータルな工事を行うことが可能であるのが特徴です。
商品紹介 【eco vision】(エコ・ビジョン)~セントラル空調方式のインバーター導入による省エネ~
空調設備の利用方法を変えることなく、設備で消費されているエネルギーのロスをなくし、CO2の削減による環境貢献、電気料金削減によるコストダウンの2つのニーズを満たします。 通常の空調設備は、冷温水ポンプ、冷却水ポンプを最大の出力で運転していました。しかし、一番多くエネルギーを必要とするのは運転を開始した時で、一定温度になると空調の動作が落ち着く為、大きなエネルギーは必要無くなります。つまり、従来型の空調設備だと常にポンプをフル稼働していた為、ムダな電力消費をしていた訳です。負荷に応じた運転にすることにより、ムダに消費されていた電力を大幅にカットし、CO2削減とコストダウンに繋げるシステムです。設備の種類、使用状況によりますが、50~90%もの電力の削減が可能です。 また、このシステムは日常の設備の運転状況、電気の使用状況を常に監視し、それらのデータを蓄積していますので、1日単位若しくは1ヶ月や1年単位でデータが集計され、コストダウン実績としてのシステム導入効果を明確に認識することが出来ます。 インターネットを利用してシステムのWeb管理もしているので、制御やメンテナンスも可能であり、万が一障害が発生した場合もサポートセンターとメンテナンス担当者の携帯電話に緊急メールが配信される為、迅速な対応が出来ます。



このような装置は以前から他社にもありました。実は「運転の仕方に無駄がある。」というのは何十年も前から言われていて、決して新しい考えではありませんでした。しかし、モーターの回転数を一定量で減らしていくだけで、運転状況に応じて制御している訳ではないので、ここまで徹底したエネルギー削減に至る装置はありませんでした。なぜかと言うと、このシステムは空調設備の話なので設備工事業者の分野に属しますが、設備関連でも電力削減の話なので、電気工事業者の範囲でもあります。尚且つ、制御の技術が必要ですので、通信やコンピューターのこともわからないと出来ません。そういう全てに対応出来る要素が当社にはあったので、このようなシステムを開発することが出来ました。

