
EBRI事務局担当の岩松美千子こと、「みっちゃん」が会員企業各社を訪問させて頂いて、インタビューした内容を紹介するコーナーです。
今回は株式会社オオハシ
本社を神奈川県鶴見市に位置する株式会社オオハシは、非鉄金属及びその他金属類の買い取り、加工、委託加工、産業廃棄物の収集運搬、中間処理、廃プラスチックや樹脂の再生加工、製品製造販売などの業務を行う会社です。今回は栃木県鹿沼市にある、撤去電線の粉砕加工から銅などの非鉄金属を回収する鹿沼工場と、廃プラスチックのリサイクル製品製造からポリエチレン塩化ビニールペレット製品の販売、廃通信ケーブルの剥離粉砕からのアルミ・ポリエチレン回収を行う西沢工場へ見学に行きました。


1、仕事の内容
廃電線のリサイクル(非鉄金属、被覆プラスティック)
粉砕(ナゲット)して、中の金属(鉄や銅)だけ回収します。ナゲット後、荒い銅と細かい銅へふるいにかけ、機械内部に風を入れ風力で吸い上げて、軽いものは吸い取り、重い物はふるいで上げて、そこでプラスチックと銅を分けています。回収率は約99%です。弊社の回収した銅は電線の導体に使用されていましたので不純物がなく、純度が高く良質の銅として委託先へ戻しています。
鹿沼工場で選別された銅は委託先に返し、プラスチックは西沢工場へ持って行き、ペレットに加工します。
扱っている電線は通常、電線子会社が廃電線を入札して加工を引きうけていますが、そこで溢れたり、やりにくいものを引き受けています。


鹿沼工場は電線、ケーブルなのどの電線自体が集められるのですが、西沢工場はその被覆のプラスチックが集まる工場です。鹿沼工場は銅を回収するのがメインです。西沢工場は鹿沼工場から出たものをまた再利用し、また東電さん(関電工さん)より出た工事での廃材もリサイクルしています。西沢工場は廃プラスチックの再生に携わっています。鹿沼工場は委託加工がメインですので、加工費を請求し銅をお返しする、そういうシステムです。加工費の手間だけで基本的に売買はありません。 西沢工場はプラスチックを加工し、製品として売って、お金を頂くというのが大きいちがいです。線の中身と外という感じです。鹿沼工場は委託ですれども、付加価値の高いものを扱っていますので委託料をとれます。西沢工場で扱っているものは元値が安い。板に加工して付加価値を上げて売っています。

