第24回 企業訪問 大坪電気㈱

更新日:6月10日




EBRI事務局担当の岩松美千子こと、「みっちゃん」が会員企業各社を訪問させて頂いて、インタビューした内容を紹介するコーナーです。



みなさん、こんにちは。

今回は両国に本社を構える大坪電気株式会社へ

行って参りました。

 





大坪電気株式会社(代表取締役 高杉好一氏)は1925年(大正14年)に創業し、今年でちょうど90周年を迎えました。電気設備工事を主体に、情報・通信設備、空調設備、内装工事まで新築工事から建物全体のリニューアル工事まで幅広く手掛けています。

社訓は「明るく誠実に・研鑽努力」

社員皆さんはこの社訓通り素敵な方々ばかりでした。













拠点は両国の他に、栃木(宇都宮)、千葉(船橋)、西東京(三鷹)、神奈川(関内)にあります。 関東圏の仕事がメインで従業員は170名、景気が良くても悪くても毎年7名~9名位の新卒を採用しているそうです。  「幸福度ナンバーワン企業の実現」が志(ビジョン)で、みんながこの会社へ務めて良かったと思える企業を実現することが企業としての目的だそうです。ですから企業の規模拡大は狙っていません。「幸福度ナンバーワン企業の実現」には会社を継続することが必要です。そして継続していくためには適正な利益が必要です。企業の継続(ゴーイングコンサ-ン)が一番大切で目的会社も沢山ありますが、大坪電気では継続する事は2番で社員の心をひとつにするためにもっと高いこの志(ビジョン)を立てたそうです。但し継続する為に利益を出しますが利益を出すためにどんな手段を使っても良いわけではないので、世の中から認められる利益を出す為の規範、「4徳」と言う行動規範を出しています。その由来は玄関エントランスの床に描かれた土俵(写真・右側)と近江商人の「3方よし」からきているそうです。  まず、なぜ土俵かと言うと、大坪電気→両国→大相撲→土俵と連想するからで、この土俵は力士にとって、修行・鍛錬の場でありお金を稼ぐ神聖な場所。同じ様に会社員にとって会社は土俵と同じ意味があるのでシンボルマークにしたそうです。この土俵にある4つの徳俵と近江商人の3方ヨシになぞらえて「4徳」と言う行動規範にしています。


大坪電気株式会社の行動規範 4つの徳俵(4徳の意味) 1、売り手の徳   社員とその家族、協力会社の皆様にとって徳になる仕事 2、買い手の徳   お客様にとって徳になる仕事 3、世間の徳   規範に基づいて社会貢献(徳)する仕事 4、地球環境に良い(徳)仕事


 当社社屋は50年以上経っていますが、昨年自社で耐震と省エネを考えた改修工事を行い、BCP化を図り、ビル自体をショールーム化しています。お客様でこんな風にしたいと言ったご要望のある時に実際にご覧いただけます。メーカーに行くと自社製品しかありませんが、ここに来れば様々なメーカーのものを取りつけていますので、比較して見ることが出来ます。











左右で20灯付いていまして、この様に色を分けてゾーンに分けています。こちらの調光器で明るさをそれぞれひとつずつでもいいですし、明るさをグループで0%から100%まで調整出来るものを付けております。こちらは75%と80%で点灯している状態です。不必要に明るくしないということその時間や時々に応じて適切な調光で使えます。例えばプロジェクターを使用する時、画面に近い面は暗く遠い面は明るくボタンでシーンを作り上げることが出来ます。

 また同じメーカーのLEDライトでも同等品で不必要な明るさをカットしようと、更に省エネを考えた製品を出していますので、ご覧頂いてご提案しています。わかりやすくショールーム化して目で見て頂いています。

 全て同じ色なのですが、パッとみ違って見えるのはメーカーの違いです。全部同じ色温度です。メーカーによって消費電力が違うのも一目でわかるようになっています。色と消費電力で比較したら電力量が少なくて良い製品がいいですよね。あとはちらつきなどもご覧いただけます。












青果用と精肉用は色が違います。美味しく見える様に色温度を分けていて、赤みを強く出すとか、青みを綺麗に見せるとか用途によっていろんなLEDライトがありました。


ここは耐震補強した柱の内部を見える様にしていました。これは炭素繊維で柱を巻いて、強度を増しているから崩れない様になっています。社内の主要な柱は全て炭素繊維を巻いています。(写真:左側)









屋上には太陽光パネルがありました。ここも違うメーカー(パナソニック・シャープ・ソーラーフロンティア)のものを並べていて比較出来るようになっています。この建物に電気を供給し、バッテリーにも充電して、緊急用電源として対応出来る様、BCP対応のビルになっていました。









【考動館(安全技術研修センター)にて】千葉県の船橋にあります。

 考動館という名前は、考えて行動して覚えるという意味があります。研修センターは高圧電気のリレー試験とか、耐圧試験を実際に体験して覚える施設です。高圧電気の危なさや、過電流などどんなことをしたらどれだけ危険なのかを実際に体験出来ます。なぜブレーカーに安全装置が付いているのかその意味も分かりました。外に櫓が組んであって、実際に人が落ちた時にどれだけ危険か、落ちた時にどれだけ荷重が掛かるか、数値が見られる装置があります。












★建築現場に行くとよくあるドラムという電源コードですが、これを巻いたまま使うと電線が熱をもって、最終的には火事になる実験を見ることが出来ます。巻いたまま使った状態で使用し、どのようになって行くか見せています。これをやる時に温度と時間との兼ね合いも見せます。巻いているから放熱出来ず熱をもってしまいます。ほどいて使わないと危険です。











★電線をニッパーやペンチで切ると火花がバチッと出ます。そういう怖さを知ってもらいます。

★電線に電流を多く流すと線が燃えてしまう焼損実験をします。インターネットなどで使用する0,5mmのケーブルで実験します。これに許容電流の3倍以上の電流を流して発熱状況を体感してもらいます。電気は計算上きちっとしているものですから、細い線に40アンペアを流すと一瞬に燃えてくる状態を見てもらいます。実際は太い線で電気を流しているので、それを燃やそうとするとかなり大きな電流を流さなくてはならなくて、これは模擬実験です。

★許容電流と言って、電線には何アンペアまで使って大丈夫ですって言うそういう決まりがあります。

★検電器で電気が来ているのをみて危ないかどうか確認する。電線を切断する時の練習。直流の電流は被覆が付いてない裸のところで研電するという実験です。

★テスターでスパークしないように電圧を測る練習をします。分電盤の中で銅バーと銅バーを繋ぐとスパークします。結構このような事故は多いです。必ず1本切れば電線がショートしませんから、二重の検電器使って1本1本切ります。リニューアル工事とかは古い電線などもあるから、こういうことがわかって調べて取り掛からないと大変なことになります。なんでも経験なので、こういうのを見てわかる様にします。

★電気ってどっちか触ると必ずビリビリくると思っていますが、実はこっち側の方がマイナスになっていて、ビリビリ来ないのです。先に必ずプラス側に電気が来ています。電球は必ず外側のマイナスの方に配線すると決められていて、ねじっている外側の銅のところは触ってもビリビリきません。真ん中のところが電気がきていて危ないです。

★高圧遮断機は6600ボルトの電流が走っていて順番に切らなくてはいけない。負荷がかかっており、いきなり電気を切ると火花が飛びます。電気が流れたまま切ると火花が出て火傷します。切る感触も体感します。そこで電気が負荷電流を切る能力があります。VCBと言ってバキュームサーキットブレイカーって言います。(真空遮断器)。遮断器は遮断する能力が高いので、入れる時すごく重いです。この目的は入れたり、切ったりリレー試験と言って何秒で切らなきゃいけない言った約束があるので、実際に練習します。

★仕事上いつも電気に接していますので、電気は目に見えないわけですから、目に見える様にこの体験ボードを作りました。












★天井の中が見えて、照明器具の施工の流れがわかる様になっています。













★安全体験。建築関係は墜落、転落の事故が一番多いです。その防止に安全帯をしますが、実際に安全帯を使ってこの事を考えて貰います。

また、3mの高さからヘルメットをかぶった上に小さいビスを落として衝撃を体感します。10gっていうのは9,8×3の高さかけて294g、約300g位の重さになります。ですから現場ではヘルメットが必要だと言うことが体感から理解できます。













★実際ジャンプして着地した瞬間の重さを計る機械です(写真;左上側)。高いとこから飛び降りた衝撃を実際にみます。衝撃荷重は体重の約3倍になります。むやみに飛び降りたら骨折れて怪我します。

★80㎏のサンドバックに安全帯を付けて落とす。落としどころが悪ければ内臓破裂ですが、安全帯を付けているとどうなるか。安全帯の機能を見ます。安全帯は一度落ちると壊れます。

★実際に安全帯を付けた状態を体感します。安全帯を正しい位置に付けないとお腹が苦しい。5分は持ちませんでした。(写真・左下側) 最新のハーネス型安全帯を体験しているところ。こちらは何分でもOK。(写真・右下側)