第3回 企業訪問 ㈱寺田鉄工所

みっちゃん初出張~㈱寺田鉄工所の本社へ



EBRI事務局担当の岩松美千子こと、「みっちゃん」が会員企業各社を訪問させて頂いて、インタビューした内容を紹介するコーナーです。


こんにちは!「みっちゃんが行く!」では初の1泊出張取材に行って参りました。

なんと訪問した先は福山です。広島県ですよ!

新幹線で福山駅に到着し、すぐホテルにチェックイン。窓を開けると目の前に福山城が見え、ちょっと感動。タクシーでは福山の町のことをいろいろ聞きながら、寺田さんの会社に向かいました。



㈱寺田鉄工所に到着してまず目に入ってきたのは、鉄工所というだけあって、大きな作業場やクレーン、いろいろな資材など。海に隣接し、資材や製品輸送の利便性、施設や設備が、とても充実している様子が伺えます。入口横には新エネルギー世界展示会で展示してあった、真空管式太陽熱集熱器の「ソラリス」があり、一際目をひきます。

そして私は、応接室ならぬ特別室に案内していただき、今回は主に本業である鉄工業についてインタビューして参りました。

①事業の内容について

1917年創立。今年度で91年目を迎えます。現在の寺田雅一社長は2007年10月に代表取締役社長に就任し、7代目でいらっしゃいます。

創業当時は、国鉄の機関車の部品を作っていましたが、その後、学校の鉄骨工事や商店街のアーケード工事なども行い、戦時中には軍需製品を作るなど、鉄工業の発展と共に高い技術ノウハウを蓄積してきました。

戦後、飛躍するターニングポイントになったのが、三菱重工業の三原製作所が近くにでき、立地条件などから下請け工場になりました。資本を26%請け、鉄道の貨車を作る専門工場として取引を開始しました。それが始まりで大型の板金などの技能を得ることが出来ました。また、貨車をやめて、石油化学化に移った際に、工場の設備も入れ替え、大型のプレスやブレンダーを導入しました。

光化学スモックが問題になり始めた時代には、電力会社向け排煙脱硫装置の製造やメンテナンスを始めました。大手プラント企業の受注も多く請けはじめ、会社も大きく飛躍して行きました。

その後、国内の競争が厳しくなってきた際は、早い時期から海外進出を考え、海外のプラントメーカーから受注して、輸出もしていました。

材料方案⇒鉄板→切る→曲げる→組立→溶接→穴あけ→部品取付等

工程として簡単にはこのような流れですが、工事実績としては (一部抜粋)

石油化学蒸留塔、塩を作る機械(製塩装置)、各種タンク、海上石油掘削装置、ビールタンク、海水を真水に換える装置(サウジアラビアで使用)、石灰水をとる装置、紙を作る装置、海上杭打機(関西国際空港建設時使用)、食品真空フライヤー、液晶テレビ用真空蒸着器…

大きな機械加工が出来る設備を持つ企業はなかなかいないので、この分野においては、必ず寺田鉄工所に仕事がくるようになりました。

中小企業としては珍しく、個別の原価計算、月次決算等の儲かるシステムもやっています。

②EBRIに入ったきっかけ

ISOを取ろうと思った時に大阪の友人から田宮さんを紹介されました。EBRI理事になったきっかけは、青島での商談会をもちかけたことからです。

③業界の状況、景気、方向性

造船、建築は不況。製鉄に関しては良い。排煙脱硫の電力会社関連については、腐食したらやり換えなければならないので、継続していく。液晶テレビの分野は有機ELが伸びていくと考えている。

中国など海外の業界的にはコスト面は優るが、精度的には劣る。人の教育、考え方は日本。

④今後の方針

熟練工が定年を向え、若手に入れ替わっていく中で、技術・技能の伝承。モチベーションアップをどのように行っていくか。

年商10億円を安定的に維持して行きたい。

次の世代へより良い会社を残したい。

⑤EBRIの中でどのようなことを考えているか?どのように活用して行きたいか?

成功した人の意見を聞いて勉強する場であって欲しいが、なかなか意見が聞けないのが残念。でも、今年から展示会に出たりなどして、まだ成功してないもの同士が力を合わせて環境の事業を成長させる役割としては、何らかのプラスになる場と考えている。

みんなのやっている事業内容が違うので、どういう方向に持っていくかは難しいが、共通認識を持って行けたらいい。

⑥その他

大学を卒業後、経常利益の高い会社に就職し、髙付加価値経営について学びました。サマンサタバサではブランド戦略について学びました。太陽熱の事業もブランド化して行かなくてはならない。ブランディングの仕方、マスコミのしかけ方も学んでいます。

また、何の為に仕事をするのか?という目的意識を常に持つことが大事。

事業継承のポイント

  1. 誰が後を継ぐか早く決めておく→大学進路、経営の勉強

  2. 経営哲学を早く身に付ける→どんな会社を目指すか

  3. 全ての部署を経験する→経営課題を把握し、解決

  4. 幅広い人脈作りをする→同業種、異業種、金融関係、政治関係

  5. 信頼できる組織作り→自ら採用、ヘッドハンティングも視野

技能は、人から人へと受け継がれるもの。技術・技能の伝承には、「社員の意欲向上」が不可欠。

インタビュー後、工場内を見学しました。大きな機械等の設備の充実、ソーラーシステムの研究室等、圧倒されるものばかりでした。(写真参照)

その後、ハイマン翻訳様の取材に向かい、夜は福山キャパ会に参加させていただきました。

皆さん大歓迎して下さり、気がつけば三次会…話も弾み、楽しいひと時を過ごしました。

EBRIについての意識や、仕事に対する取り組み方、どれを取っても私自身、とても勉強になりました。お世話になった皆様、ありがとうございました。

ソーラー設備を設置
寺田社長とツーショット
工場内の機械も見学










温度変化を実験中
鉄板を切断する機械
工場裏から海上輸送可