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第6回 企業訪問 ㈱テクノ工房




EBRI事務局担当の岩松美千子こと、「みっちゃん」が会員企業各社を訪問させて頂いて、インタビューした内容を紹介するコーナーです。


こんにちは。今回の「みっちゃんが行く!」は出張編です。日本の真ん中に位置する、滋賀県の彦根市に行ってきました。

彦根と言えば、びわ湖はもちろんの事、国宝である彦根城もあり、桜、新緑、紅葉、雪景色など四季折々の情緒を感じさせてくれる町です。

そんな素敵な町に位置する、㈱テクノ工房様の花本社長を訪問して参りました。

初めて訪れた彦根の町!取材はもちろんのこと、観光、グルメ…期待度満点です。

しかも、今回は花本さんのご厚意により、「みっちゃんが行く!」びわ湖ツアーと称して、EBRI会員を伴っての訪問。ツアー参加者は、野毛印刷社の江口さん、小堀智大さん(地神コンサルティング小堀氏の息子さん)です。

花本さんお出迎えの車に乗り込むと、4人はすぐに和やかな雰囲気。彦根の町についてや、ツアーの行動計画を話し合う頃には、全員のテンションも上がり、楽しいムードでインタビュー開始。

①仕事(事業)の内容(以下、花本さんからのご回答です)

18年前、設計会社としてこの「テクノ工房」を作りました。1年後に法人化とし、しばらくは1人で続けておりました。

事業としては、設備関係の設計をしております。

その中で多いのは、松下電工や松下電器等の電気業界です。

具体的には冷蔵庫や洗濯機の製造ラインの一部の加工機、検査機、組立機の設計をしていました。

また、以前は京セラにおりましたので、京セラ関係の設備で、コンデンサーだとか、光ファイバーの端末に付けるセラミック部品の検査機、あるいは洗浄機、加工機、産業用ロボットでの組立機、などの設計もしておりました。

設立して5~6年後位から人を採用し、多い時で12名、現在6名になりました。そして、そのあたりから、設計だけではなく物づくりまでするようになり、現在では設計から、製作までを一貫してやっております。

業界としては、家電業界、京セラなどの電子部品業界、大日本スクリーンの半導体関係の設計、製作。自動車部品を作るための、加工機、検査機。大学病院(大阪大学付属病院、京都大学付属病院)のシステム化されたMA(メディカルオートメーション)の設計。

業界的には幅広く仕事をさせていただいております。

単的に言えば、設計屋です。

②EBRIに入ったきっかけ

仕入れをさせていただいている、㈱山久の平山社長からのご紹介です。当時、まだ平山さんは営業マンで、うちの担当としていらしてました。当社が環境関係についてかじり始めた時、「東京に面白い人がいるよ」と、元同僚である田宮さんの話を聞きました。

彦根市内にある銀座という町で、チャレンジショップというのを出していました。地域の活性化の為に、商工会議所がやっていたもので、「素人がお店を出しませんか?」という企画のものでした。

一番目に私どもがお店を出させていただいて、環境商品を販売したのですが、その時、東京から田宮さんも来られて、いろいろなアドバイスなども頂きました。

その後、EBRIに入会しました。

③業界の状況、景気

今、金融問題などにより、急激に設備投資関係は冷え込んでいます。でも、幸いに我々ありがたいのは、太陽電池関係とか、部分的に多忙な所と付き合いがあるので、忙しくさせていただいております。

ここ数ヶ月、業界的に設備投資を控えよう。という動きになっているので、同業の方で仕事が無くて苦労している方が多いです。

取引先で大きな物件が発生した時、どこも2~3社の相見積りを取るので、そこの中で生き残って行く為のコストダウン、設計での工夫が要求されます。

④今後の方針

去年、東京でロボット展に出していただいたのもきっかけなのですが、我々の産業界に利用するロボットを作るのだけではなくて、一般の家庭でとか、観光地などで案内が出来る、ロボットと名の付く物の商品開発とか、システム全体に関われるような仕事をして行ければいいなと思っております。

そして、ここ数年は今の年商を維持して行きたいです。

売上げというよりは、利益率をあらい直そうと思っております。

これからはある程度絞り込んだ業界にターゲットを求めて、そこで深く仕事がしたいです。

また、どういう風に物を作って行ったらいいだろう?あるいはどういう風に考えて行ったらいいだろう。など、物作り手前の、渉外ベースにはならないかもしれない、コンサル的な動きまで、お客さんと共に思考して、フォローして行きたいと思っています。

⑤EBRIの中でどのようなことを考えているか。どのようにして行きたいか。

私どもはこんな仕事をしております。こんな実績があります。などのお話をすることにより、うちではこんな仕事ができます。とか、こんなコラボがしたいです。などの関わりが持てればいいと思います。

新しいメンバーや古いメンバーを含めて、同じ組織に属している。という仲間意識を高め、信頼出来る仲間。となればいいなと思っております。

⑥装置を設計された、太陽電池を作る工場を見学しました。 (ソーラーシリコンテクノロジー社)

工業用の発電設備。ビルなどの窓に太陽電池を埋め込み、そこで発電出来る太陽電池を作っています。

板ガラスに接着シートを乗せ、太陽電池とシートとガラスを重ね、太陽電池を埋め込んでいます。ラミネーターといい、ガラスと太陽電池とバックシートを真空と加熱と圧力によってラミネートします。

そして、このガラスを建築資材としてゼネコンなどに売ったり、ショッピングモールに使用したりしていきます。

また、ガレージの屋根にこのパネルを載せて、太陽が昇って沈むまでの角度に合わせて屋根が動いて行く装置もこれから開発していきます。そして、その為のいろんな工程の装置も設計して製作することもしていきます。

他には、太陽電池を作る材料のモジュール工場があり、ここはそのもとになるシリコンそのものから作ってしまう会社です。その実証プラントが千葉にあります。商品開発、販路の営業もこの会社でやっています。

こちらの会社からは、狭い工場の中でどうやって大きいものや小さいものを作っていくか?との設計を依頼されたので、その工夫が難しかったです。

☆編集後記☆

花本社長はとても穏やかでお人柄も良く、素人のみっちゃんには全くわからない装置の説明など、丁寧にして下さいました。

ひとつの商品や装置を作るのに、多くの工夫や苦労があったと思います。お客様の要望をお互い納得出来るまで話し合い、設計し、商品を作り上げ、物作りの工程から完成に至るまでの変遷を伺いました。

また、将来はいろんな要望に対応出来るロボットを作ったり、創業25周年にはびわ湖で打ち上げ花火を上げて盛大にお祝いしたいそうです。是非、実現して下さい。楽しみにしています。

取材を終えた後は、観光出発!彦根城を見学しました。彦根城は、関ケ原の合戦後、彦根藩初代藩主・井伊直政の嫡子・直継と二代藩主・直孝によって約20年の歳月をかけ完成しました。

彦根城敷地内には博物館があり、表御殿を復元した建物を見物。様々なお座敷の多さに、当時の生活の様子をうかがうことが出来ました。

庭園ではやや色づき始めた紅葉を見ながら、お茶席でお抹茶を。まるで風景画の世界のような綺麗な景色と優雅な雰囲気にすっかりのまれ…「あ、次の屋形船に乗る時間が!」

でも大丈夫。なんとか最終の乗船時間に間に合いました。

お堀を廻る屋形船はなんと、みっちゃんツアーご一行で貸切状態。ゆったり進む船から、黒鳥や白鳥に餌をあげたり、石垣沿いの町並みを眺め、見上げたお城も大変風情があって素敵でした。

夜は㈱寺田鉄工所の寺田社長とスタッフの方々、㈱山久の平山社長、EBRI事務局の小柴も合流して大宴会です。寺田さんが誕生日前日ということで、前夜祭を兼ね大いに盛り上がりました。


花本社長にインタビュー
食品保存パックの「めぐみちゃん」
社内ロボットがあります









美しいお庭で抹茶
ゆるキャラと記念写真
夜の彦根城は幻想的









夜はみんな揃って宴会
寺田さんの誕生会♪
二次会はカラオケ










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