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第20回 企業訪問 共立㈱ ポラリスデイサービスセンター北園田





EBRI事務局担当の岩松美千子こと、「みっちゃん」が会員企業各社を訪問させて頂いて、インタビューした内容を紹介するコーナーです。





















☆共立株式会社

  編組機・ワインダー等、製造用機械を生産しているメーカーです。

  事業内容は

 ・電線ケーブル製造用機器の製造と販売

 ・各種ホース製造用機器の製造と販売

 ・一般機器の設計、施工並びに販売

 ・内視鏡・カテーテル製造機器の製造・販売

 ・上記に付帯する一切の行為


 通信にかかわるところでは、通信ケーブルや同軸ケーブルなどを製造するお得意様(法人)の製造ラインの一翼を担う機械を製造・販売しております。コンピュータが誤作動しないように遮蔽(しゃへい)する目的などで使われおり、スマートフォンなどにも関連しています。また、自動車・船舶関連のホース、医療の現場で使われるカテーテルなどの生産ラインなどでも活躍しています。

 線材料を「巻く」、「編む」、「組む」などに特化した機械で勝負してきた会社です。


 共立株式会社は、私が20歳の時に父が勤めていた会社が倒産。そこから仲間が集まり、とある鉄工所の一部を間借りして、倒産した会社の機械のメンテナンスをするところからスタートした会社です。私も、その流れの中に身を投じ、働きながら学ぶという生活をしておりました。


 その後、「経営の勉強をできる環境に」と、大学のゼミの教授の薦めもあり、尼崎商工会議所へ入所しました。そこで、地元大企業と行政の間で公害防止協定締結の事務局を務めたり、経営指導員として、国民政策金融公庫や中小企業金融公庫、保証協会などの機関、弁護士、税理士、社会保険労務士など専門職の方々と連携しながら、融資をはじめとする様々な中小企業経営者の相談業務に携わっていました。

 また、当時は、かつて「鉄鋼の街」=「公害の街」として重工業で栄えた尼崎市が、相次ぐ大手企業の市外転出していく中で、同じような状況から再生した米国ピッツバーグをはじめ、ボストン、ボルティモアなどの街づくりから学ぼうという時期でもありました。他方、企業の脱硫装置など公害防止装置設置の取り組みで進んでいた尼崎の技術を、やはり「鉄鋼の街」として、友好都市提携を結んでいた中国の遼寧省(りょうねいしょう)の鞍山(あんしゃん)のすすけた空を晴らすべく、環境技術の交流が盛んに行われたのもこの時期でした。

 そういう意味では、私自身、直接現地に派遣いただき、多くの事を学ばせていただき、「環境」という文字に盛んにふれて仕事をさせていただいた時期でもありました。


 そうこうしているうちに、業績順調に推移してきていた共立株式会社が、バブル崩壊と共に窮地に。急遽、建て直しのため、尼崎商工会議所を退職し共立株式会社へ。それから何度もつらい時期を乗り越えたかと思うと、今度は、「阪神大震災」。我が社も被災企業となりました。都市ガスの臭いがたちこめる夜明けの町中を、車を走らせる途中、駅舎や家々が壊れている景色を横目に本社工場に到着。扉を開けると、何トンもの重量の受注機械が、太いアンカーを捻じ曲げ、壁にめり込み、水道管が外れて水浸しになっている光景は今でも忘れられません。


 数々の難問と向き合い、中小企業を取り巻く環境に疑問を抱きながらも日々の経営に取り組むのは多くの経営者の姿だと思いますが、ここで私が大きく舵を切ったのが、政界入りの決断でした。中小企業経営者の悩みをリアルに経験してきたことを政治の世界で、と。それまで、長年にわたる周囲からの説得を拒み続けていた声にこたえ出馬。地方と国政でそれぞれ議員生活を送ることに。こうした決断がなければEBRIの皆さんとも出会うことはなかったでしょうね。

 8年間、関わってきた政界では、いろいろありましたが、結果的に権力闘争ばかりに明け暮れる政治体制に失望。昨年、自ら引退を表明し現在に至っております。その間もリーマンショック、今また世界経済に暗雲が漂う中、頑張り続けてくれているスタッフには「感謝」の二文字しかありません。


 今後も諸外国の情勢や競争を背景に、予測の立たない難しい経営環境が続くものとは思われますが、「共立さんでなければ出来ない製品がある」というお得意様の声に支えられながら、時代が要求する新たな製品課題をクリアし続け、事業承継も視野に入れながら努力していきたいと思います。











☆株式会社pleram「ポラリスデイサービスセンター北園田」











高齢者施設って預かってそのままのところが多いですよね。動かないと、どんどん身体の機能が衰えてますます動けなくなる。悪循環ですよね。そうではなくて、高齢者でも回復出来る、維持できる。自立していただくお手伝いをさせていただきたい、と「ポラリスデイサービスセンター北園田」の仕事も始めました。


 ポラリスデイサービスセンター北園田はリハビリ特化型のデイサービスとなっております。コンセプトは「自分の足でしっかりと!」。

 自分の足で歩いて頂くところから真の自立支援を実現するお手伝いをすることを一番と考えています。ポラリスグループは本部が兵庫県・宝塚市の森クリニック(医療法人オーロラ会、株式会社ポラリス)が母体。北園田は阪神地域で12店舗目(フランチャイズとしては2店舗目)で7月1日にオープンしました。まだ利用者様は少ないですが、午前中と午後に分かれており、現在は午前12名、午後12名まで受入れられる態勢でスタートしています。

 デイサービスは食事や入浴があるというのが一般的ですが、こちらは時間が短かく、食事も入浴もありません。ご利用者様はスタッフが軽自動車で送迎、看護士によるバイタルチェックを経て、みなさん揃って椅子に座ってオリジナル体操。その後、パワーリハビリ専用のマシン操作研修を受けたスタッフが個々人の状態に合わせてマシンの負荷や位置などを設定、パワーリハビリを行っていただきます。また、様子を見て、自主リハなども組み合わせて実施します。その間、カフェタイムなどを設け、お一人おひとりの水分補給の状況をチェック。普段の生活から水分補給を十分していただける状態へ導けるよう工夫しています。

 加えて、こうした作業の中で、絶えず本部に常駐する上級指導員とネットカメラ等で連絡を取り合って、現場で対処できるようにしているのも大きな特長です。












送迎は軽自動車で行いますから定員は最大3名。ご利用者様に、センターに到着するまでに疲れたり、車に酔ったり、トイレを我慢したりという苦痛がないように配慮しています。女性が多い職場であること、街中の道路事情にも配慮しました。


 リハビリ特化型ということで、パワーリハビリを行うマシンは全て揃っています。全部で6機種、8つの動作が出来ます。座っている状態から立ち上がって、歩くまでを身体が学習出来るようになるマシンが揃っています。

 マシンの負荷はとても軽く、「こんな軽くていいの」とか、「もっと重くして」とかよく言われますが、重くしてしまうと、今元気に残っている筋肉ばかりが使われます。一方、軽い負荷だと、ちょっと仕事率の悪い筋肉も登場してもらえる。だから機能的に失われてしまっている筋肉を、再教育をして働いてもらおうというリハビリです。マシンジムのような筋肉トレーニングではないということです。

 高齢者に限らず人間はその日によって、姿勢とか体調があるので、その日のその方のポジションを見極めることが大事です。個々に進み方は若干違うし、持っている身体の特性とか質感によって、この機械の方を先にした方がいいともあります。「今日のあなたに合わせた設定をしますよ」といったスタッフの動きがご利用者様に伝わり、安心感に繋がります。

 ここに入って頂いたら、全てがリハビリという感覚で、車椅子に乗っている方も出来るだけ歩いて頂く、車椅子からいきなり歩くのが無理な方でも歩行器であったり、杖を使って頂いたり、出来るだけ自分の足で歩いて頂きます。施設に入って頂いたら全てがリハビリです。


(パワーリハビリテーションとは)

 要介護高齢者や虚弱高齢者の動作性と体力向上を目的とし、介護予防・自立回復・介護軽減をめざす新しい運動プログラムです。

 NPO法人パワーリハビリテーション研究会が提唱する、高齢者に有効なリハビリテーションです。週に2回位が一番有効的。運動の度合いがお散歩とか入浴と同じ位の度合いなので、要介護1だから出来るけど、要介護5だったら出来ないというのではなくて、ドクターから「たまには身体を動かしなさいよ」って言われている方であれば、どなたでもご利用いただけます。体力や意欲の向上を狙っている安全なリハビリテーションです。疾病であるとか、介護度とかに関係なく、日常生活動作を向上させる為のリハビリテーションです。


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